1放送:2021年10月2日(土)~11月13日(土) 全7回
「若江堤の霧」朗読/鈴村健一
物語の主人公は豊臣家の家臣、木村重成。舞台は大坂夏の陣。
豊臣秀頼の家宰、大野治長は大坂を防衛する決戦部隊を七個軍団に分けた。真田幸村ら家格と知行ある上将が配されるなか、そのひとりに据えられたのが若く無名の重成だった。
大坂城は既に城池が埋められ裸同然、野戦となった夏の陣。兜に空薫をして忍緒の端を切り不退転の覚悟で戦場を駆ける重成。幕府軍先鋒の藤堂高虎率いる軍勢右翼を撃退し、若江の地で井伊直孝率いる軍勢と対峙する。
敵軍の将、徳川家康をも唸らせ、22年間の短い生涯で不朽の名声を後世に遺した若者の生き様とは…。
●ナレータープロフィール
鈴村健一(すずむら・けんいち)
9月12日生。主なアニメ出演作に「黒子のバスケ」(紫原敦役)、「銀魂」(沖田総悟役)、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」(シン・アスカ役)、「宇宙戦艦ヤマト2199」(島大介役)など。ラジオパーソナリティ、舞台プロデューサー、アーティストとしても活動中。第2回声優アワードでパーソナリティ賞とシナジー賞、第6回では歌唱賞、第10回では助演男優賞とパーソナリティ賞を受賞。
2021年11月24日に、前作「VESSEL」から約7年半ぶりとなる4thフルアルバムを発売予定。
【公式HP】
https://intention-k.com/profile/kenichi_suzumura
【アーティスト活動HP】
https://www.lantis.jp/artist/suzumurakenichi/
鈴村健一さんのコメント
2放送:2021年11月20日(土)~2022年1月1日(土) 全7回
「絢爛たる犬」朗読/中井和哉
舞台は江戸時代後期。主人公は御家人の三男、吉沢長次郎。
次男以下の立身出世は剣客か医者しか途のない時代、長次郎は剣術の心形刀流宗家である伊庭軍兵衛に誘われて住み込みの弟子となる。軍兵衛の内弟子、広田大五郎も自分と同じく三男だった。
軍兵衛は白犬を溺愛しており、弟子の長次郎と大五郎には交代で食事を与える役目があった。当時犬は犬畜生など下等なものとされており「犬は飼い主には尻尾を振り、同族の犬となら吠えあい噛みあういやしむべきいきもの」と言う大五郎同様に長次郎も屈辱を感じていた。
ある日、いつものように犬の世話をする長次郎は、軍兵衛の下女の何気ない一言で、自分の知らない大五郎の姿を知ることになる――。
●ナレータープロフィール
中井和哉(なかい・かずや)
11月25日生。兵庫県出身。A型。
青二プロダクション所属。
主なアニメ出演作に『ONE PIECE(ワンピース)』(ゾロ役)、『銀魂』(土方十四郎役)、『戦国BASARA』シリーズ(伊達政宗役)、『血界戦線』(ザップ・レンフロ役)、『RobiHachi』(ロビー・ヤージ役)。テレビ報道・情報番組のナレーションも多く務め『スッキリ』(NTV系)、『アッコにおまかせ!』(TBS系)など多数。
【オフィシャルHP】
https://www.aoni.co.jp/search/nakai-kazuya.html
中井和哉さんのコメント
3放送:2022年1月8日(土)~2月12日(土) 全6回
「京の剣客」朗読/福山潤
物語の主人公は吉岡源左衛門直綱(吉岡憲法)。室町将軍家の「御兵法所」とされた京の吉岡家の、四代目当主である。
憲法まで至る百八十年、京流の兵法家として一度も他流にやぶれたことがない吉岡家。これを撃ちたおして剣名をあげ道をひらこうとする立身出世の亡者が、毎月、道場の門をたたいた。
憲法には弟の又市郎がおり、幼いうちからこれをしごいた。又市郎の腕は上達したが次第に手合わせをしなくなり、道場にも顔を出さなくなった。やがて世間では吉岡家の当主は、又市郎と見られるようになっていく。
そんなある日、ひとりの男が道場の門をたたく。男は名を宮本武蔵といった――。
●ナレータープロフィール
福山潤(ふくやま・じゅん)
BLACK SHIP所属。11月26日生。大阪府出身。
2000年アニメ初主演。代表作は「コードギアス 反逆のルルーシュ」ルルーシュ・ランペルージ、「暗殺教室」殺せんせー、「おそ松さん」松野一松、「PERSONA5 the Animation」雨宮蓮、「巌窟王」アルベール・ド・モルセール子爵、「真夜中のオカルト公務員」宮古新など多数。アーティストとしても活動し、最新4thシングル「DIES IN NO TIME」が好評発売中。
【公式HP】
https://www.blackship.jp/male/junfukuyama/
【公式Twitterアカウント】
@f_junjun_music
福山潤さんのコメント
4放送:2022年2月19日(土)~3月26日(土) 全6回
「彰義隊胸算用」朗読/置鮎龍太郎
時は動乱の幕末。鳥羽伏見の戦いで敗れた将軍慶喜は江戸城を去り上野寛永寺に蟄居恭順した。これに不満を持つ抗戦派の幕臣を中心に彰義隊が結成される。
頭取に渋沢成一郎、副頭取に天野八郎が就くも反りが合わず、隊は渋沢派と天野派に分裂して天野派による渋沢暗殺未遂事件が発生。隊を離脱した渋沢は新たに振武軍を結成する。やがて新政府軍の攻勢で彰義隊は壊滅、一部の兵は榎本武揚の率いる艦隊で蝦夷地を目指し、渋沢もまた蝦夷地に逃れた。
彰義隊と振武軍の残党は渋沢を隊長に彰義隊を再編成するのだが…。
●ナレータープロフィール
置鮎龍太郎(おきあゆ・りょうたろう)
11月17日生。福岡県出身。
主なアニメ出演作品は、「地獄先生ぬ~べ~」(ぬ~べ~役),「SLAM DUNK」(三井寿役),「テニスの王子様」(手塚国光役),「トリコ」(トリコ役),「BLEACH」(朽木白哉役),「鋼の錬金術師」(スカー役),「烈火の炎」(紅麗役),「機動戦士ガンダムSEED」(アンドリュー・バルトフェルド役)など主要キャスト多数。また2016年からは劇団ヘロヘロQカムパニーの劇団員となり舞台俳優としても活動中。
【公式HP】https://www.aoni.co.jp/search/okiayu-ryotaro.html
【公式Twitterアカウント】@chikichikiko
置鮎龍太郎さんのコメント
5放送:2022年4月2日(土)~5月7日(土) 全6回
「猿ケ辻の血闘」朗読/小野大輔
時は幕末。京都には薩摩、長州、土佐の三藩を中心に尊王攘夷派の過激志士が集っていた。市中の治安が悪化するなか幕府は警備にあたる京都守護職を設置して会津藩に役務を命じる。
京都に派兵された会津藩士のひとり大庭恭平は、密偵として御府内浪士一色鮎蔵を名乗り尊王攘夷派の志士に近づいていく。薩摩藩士の田中新兵衛とは料亭に通うほどの仲となったが、攘夷派で公家の姉小路公知をめぐって二人の運命は思わぬ結末を迎えることになる――。
●ナレータープロフィール
小野大輔(おの・だいすけ)
5月4日生。高知県出身。『涼宮ハルヒの憂鬱』(古泉一樹)で注目を集める。声優アワード主演男優賞を過去2回受賞。近年の代表作は『ジョジョの奇妙な冒険』(空条承太郎)、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(古代進)、『おそ松さん』(松野十四松)、『進撃の巨人』(エルヴィン・スミス)など多数。アーティストとしても活躍中。
【公式サイト】
http://daisukeono.com/
【アーティスト活動公式サイト】
http://lantis.jp/artist/onodaisuke/
小野大輔さんのコメント
6放送:2022年5月14日(土)~6月25日(土) 全7回
「嬖女守り」朗読/関智一
主人公は徳川家康の妾たちに翻弄される武将・佐野綱正。
時は天下分け目の大戦、関ケ原の合戦前。家康は豊臣秀頼の名代として諸大名に「上杉征伐の出陣のため江戸へ集まれ」と軍令を下す。
豊臣政権下の不文律で諸大名は人質として大坂に妻子を残すことになっており、家康自身も三人の妾を大坂城に残した。その守り役に命じられた人物こそ綱正だった。
クセの強い妾たちに嬲られ顎で使われ苦労する綱正。一方で刻々と高まる天下を分かつ合戦の機運。
綱正を待ち受ける運命とは――。
●ナレータープロフィール
関智一(せき・ともかず)
東京都出身。AB型。アトミックモンキー所属。主なアニメ出演作に「機動武闘伝Gガンダム」(ドモン・カッシュ役)、「のだめカンタービレ」(千秋真一役)、「ドラえもん」(スネ夫役)、「妖怪ウォッチ」(ウィスパー役)、「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」(ハドラー役)、「鬼滅の刃」(不死川実弥役)、「呪術廻戦」(パンダ役)ほか多数。
劇団ヘロヘロQカムパニー主宰として舞台活動の他、TVドラマやバラエティ出演など幅広く活躍中。
【公式HP】
https://www.atomicmonkey.jp/jp/archives/talent/sekitomokazu
【公式Twitterアカウント】
@seki0908
関智一さんのコメント
7放送:2022年7月2日(土)~8月6日(土) 全6回
「最後の攘夷志士」朗読/安元洋貴
時は激動の幕末。国学者系の攘夷志士、三枝蓊(さえぐさ・しげる)は紀州高野山にいた。
幕府親藩である紀州藩牽制を担う陸援隊から義軍の作戦家として招かれたのが三枝だった。
三枝と面会した陸援隊長代理の田中顕助は頭を悩ませる。勁烈な純正攘夷主義思想に対して、薩長両藩は外夷交戦を経ていまや密かに英国と結び軍制の洋式化を進めている。時流は変わり攘夷は倒幕の道具になっていた。
義軍は京都に入り解散。三枝ら一行は朝廷御親兵となり大政奉還をむかえるが、間もなく攘夷を捨て港をひらく布告が渙発される。攘夷のための勤王倒幕に生きた攘夷志士には到底受け入れられない現実。
節を守り続けた三枝の運命は大きく転換していくことになる――。
●ナレータープロフィール
安元洋貴(やすもと・ひろき)
山口県出身。声優、ナレーター。シグマ・セブン所属。主な出演作品は、アニメ「鬼灯の冷徹」鬼灯役、「フューチャーカード バディファイト」ジャックナイフ・ドラゴン役、「弱虫ペダル」の金城真護役など多数。映画「ジュラシック・ワールド」ではバリー役の吹替えを担当。NHK「クローズアップ現代」のナレーションも務める。
【公式HP】
https://sigma7.co.jp/actors/yasumoto_hiroki
【公式Twitter】
@__yasumoto__
安元洋貴さんのコメント
8放送:2022年8月13日(土)~9月24日(土) 全7回
「法駕籠のご寮人さん」朗読/竹下景子
時は幕末。大坂で名の通った口入れ屋「法駕籠」。その主人は後家のお婦以。 番頭の松じじいは、若い後家の主人を憐れみ、二人の男を紹介する。 ひとりは勤皇の福井藩士、三岡八郎。そして新選組隊士の山崎烝である。 倒幕と佐幕。相反する思想を持つ二人の男は、ある日「法駕籠」で鉢合わせしてしまうが、松じじいの取り持ちで互いの政治のことは言わず資金の調達について話すようになり、やがて男の間には奇妙な友情が生まれてゆく。 お婦以に男ができたと覚った松じじいは、時代の転換期にあり刻々と世が騒然とする中、ひとり気を揉んでいた。 三岡と山崎、お婦以が選んだのは一体どちらの男なのか――。
●ナレータープロフィール
竹下 景子(たけした けいこ)
愛知県生まれ。東京女子大学文理学部卒業。1973年、NHK銀河テレビ小説『波の塔』でデビュー。『北の国から』など数多くのテレビドラマで活躍。映画『男はつらいよ』第32作、第38作、第41作でマドンナ役を3度務める。1993年、映画『学校』で第17回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。2007年、舞台『朝焼けのマンハッタン』『海と日傘』の好演で第42回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。声優としてもアニメ『火の鳥』『コクリコ坂から』『風立ちぬ』ほか出演作多数。2019年、文化庁長官表彰を受ける。
【竹下景子オフィシャルHP】
https://www.takeshitakeiko.net/
【公式Twitterアカウント】
@keiko_t_staff
竹下景子さんのコメント