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[第537回 大阪放送番組審議会議事録]

 1.開催日時   平成23年5月23日(月)午後2時00分~午後3時00分
 2.開催場所    ラジオ大阪役員会議室
 3.委員の出欠
  委員の総数   8名
  出席委員数   8名
  出席委員の氏名   井上 宏   井上チイ子
  河内厚郎   上林寛和
  鳥居洋介   
  岡田邦夫(書面参加)
  上林寛和(書面参加)
  成瀬國晴(書面参加)
  放送事業者側
  出席者の氏名
  鈴木理司   徳永正明
  藤野浩史   内田 修
4.議     題
  1)「東日本大震災に関する放送と取り組みについて」
  2)その他

5.議事の概要
  議題1)について
  「東日本大震災に関する放送と取り組み」についてラジオ大阪対応、特別番組の企画意図と
   内容を説明し、その後聴取いただき審議に入った。


6.審 議 内 容
 
社 側ラジオ大阪では、東日本大震災の発生直後から、生放送中の『ほんまもん!原田年晴で す』の内容を変更して地震関連情報を放送した。その後の放送も地震関連の番組を特別編成したほか、通常番組でも内容を大幅に変更し、地震関連の情報を報道した。

社 側3月11日金曜日に地震が発生し、JRAより週末に開催される競馬の中止が発表されたのがその日の20時頃であった。ラジオ大阪は、日曜日午前10時~16時30分に放送している 競馬番組を休止し、その時間に震災情報の特番を放送するとの決定を行い、番組準備を急遽行った。 6時間30分間という長時間をどのような形で伝えれば良いのか検討した結果、報道部に刻々と入るニュースを整理して伝え、番組内容にふさわしいゲストを招く構成とした。出演は、『ドラマティック競馬』のレギュラー出演者である。番組で流す曲は、地震、津波のニュースが伝わってくる中で少しでも癒しになる曲、人間愛をテーマにしたような曲を 選んだ。午後2時~4時は、ニッポン放送が放送した震災特別番組をネットした。 また、当日はリスナーからメールやFAXを募集し、ご意見、ご感想を織り交ぜながら放送した。

委 員先の阪神淡路大震災の日、私は宝塚市の自宅で地震にあった。京都でパーソナリティを 務めているラジオ番組に出演のため、着替えをしているときだった。震源地も何もわからず、すぐに家を出て駅に向かった。駅付近は倒壊している家も多く、道も通行できなかっ た。やっとたどり着いた駅では、阪急電車は不通であった。などなど、話せば長くなるが、 この番組は、東日本大震災の日から2日後ということで、5月の時点と比較しても情報量が少ない状況で制作したスタッフの努力に敬意を表する。

委 員今回の地震ではラジオ大阪のエリアの方々は、忘れかけていたあの日の認識を取り戻し 周辺の人々には用心の心がけを惹起したのではないか。ゲストのお三方は説得力のある役立つ話を聞かせて頂けた。とりわけ天満由佳さんの「心の備え」「心の免疫力」「家の中 の備え」は、震害の語り部としての大切を感じた。リスナーからの声も実体験者だから重いものであった。ニッポン放送からのネットの内容はわからないが、むしろこちらから、 この番組を発信した方が良かったのではないか。競馬中継のアナウンサーが中心となった番組のため、原田アナウンサーのようにかっちりしっかりと聞かせられなかったのは残念だ。 例えば、西村ナウンサーが濱野アナウンサーを紹介するときの不明確さ、ゲストを送り出すときのあいさつの軽さなどにそれらを感じた。治にいて乱を忘れず。もう一度心を 引き締めさせられた番組であった。

委 員今回の震災特番は、リスナーとは誰なのだろうか。震災2日後の朝から夕刻にかけての 番組で、おそらく被災地で避難している人たちではなく、被災していない人たちをリスナーとした放送だろう。被災直後の時期ではあるが、震災特番というよりは、震災の備えに 関する内容であった。今後、関西で発生する可能性が高い大震災に備えてということであれば、充実した番組であると思う。西村さんはじめ出演者の意気込みは強く感じられた。 その意気込みが話すスピードを速くしたのだろうか?音楽が多かったのは時間配分が難しかったからか?メールアドレスも、番組に合わせてkeiba@obc1314.co.jp以外に設できな かったのか?テレビでの映像に対して、ラジオのトークの特性を活かした内容にできなかったのが残念だ。現場の悲惨さや緊迫感などを感じる事ができなかったのが残念だ。被災 地は、地震より津波の影響が大きく、町並みが跡形もなく破壊されており、大変な光景であった。被災地に向けた放送でなければ、ニュースとして報道し、震災についての対応な どは時間を区切って放送した方がよかったのかもしれない。現場の悲惨さと番組の内容になんとなくギャップを感じた。むしろ、リスナーのみなさんからのメールやファックスが 現実的な内容で番組を支えていた。

委 員震災から70日がたった今、改めて番組を聞いて、当時の緊張感を思い出した。テレビ の生々しい映像で、津波の恐ろしさをまざまざと見せつけられ、日本中、いえ世界中の人々が声を失った。テレビの前に釘付けになった震災直後の数日。そして、それらの映像に やがて「食傷気味」になったとき、被災していない者、痛みを分け合っていない者の一種の後ろめたさを覚えたものである。

委 員番組は震災の2日後でありながら、何が起こり、これからどうすればいいのかということ をなるべく冷静に報道しようとしている点で評価できる。テレビの役割が実情の伝達であるならば、ご当地ラジオの役割は草の根的な情報収集と伝達であると思う。一方、ラジオ 大阪は、今回被災地域から離れた放送局であるということを考えれば、客観的な冷静さを持って取り組む必要があったと思う。そういう意味に置いて、なるべく感傷を押さえ、阪 神淡路大震災時で培った広報活動や防災、危機管理の専門家の意見を取り入れる番組編成は構成的にも要を得ている。特に、ボランティアの志願の仕方など、志を持った方々に参 考になったと思う。また、音楽も癒し系でほっとした。西村さんと濱野さんの声は、競馬実況中継の習慣からだろうか?臨場感にあふれ、歯切れよく聞き取りやすかった。西村さ ん、ゲストのコメントも要を得てまとまっていた。ただ、「縷々伺う」「縷々聞く」など同一の言い回しが重なるのが気になった。それにしても、震災直後の管首相のどこかずれ たコメントを今更ながらもどかしく感じ、福島原発の惨状への無理解、無伝達に苛立ちを感じる。

委 員東日本大地震の状況が詳しくわからない状況で放送された番組は批評が難しい。現地の 臨場感を出すのは現実的には難しいと思う。ただ、語りにメリハリがあれば印象も違っていた。選曲はきちんと考えられていたと思う。アメリカのナチュラルなポップスは合って いた。ゲストの選定も良かった。ラジオが持つ自然体、安定感を再認識した。番組が発生直後の番組なので、今聞くと評価しづらいがこのタイミングでは精一杯な内容であったと 思う。ラジオの底力を再認識できた。 阪神淡路大震災の復興計画に携わっていたので、計画について好意的に捉えていただいたコメントはありがたい。

委 員ニュースの中身が猛烈な勢いで変わっているので仕方がないと思う。報道は、その瞬間瞬間に主立ったものを追いかける。被災地の中でも発信される情報が少ない被災地は、ニュースなどでも取り上げられず被災地の現状を私たちが知ることができなくなることは怖 い。東京発のニュースは緊迫感があるのだが、関西は被災地と距離感があるので、実感するのに想像力が必要だ。 番組で募集しているメッセージは、誰に向けて発信しているのがわからない。東北に行くわけではないので、かつての経験を共有し、被災地との共感が生まれてくると思うが、 東北のみなさんに届けたい思いは、電波に乗るが伝わらない。 番組で一番印象に残っているのは、震災が起こった時間が幼稚園のお昼寝の時間であったという箇所は感心した。

委 員ゲストの話はためになった。特に、地震に限らず災害時は、女性特有の現象に対する情 報が流れない。ゲストの天満さんの話題は、女性でなければ発信できな内容である。このような思い、要求は貴重であるからニュースをピックアップするときにはぜひ取り扱って ほしい。社会や経済などのニュースも大切だが、暮らしと密接した部分の話題もたくさん取り上げ、色々な専門家のコメントがあればと思う。音楽は少し長かった。

社 側ラジオ大阪の放送エリアにいるリスナーを想定していたので、温度差が出てしまった。

委 員ラジオの機能としての1つは、情報を伝えることであり、もう1つは、ラジオ特有の機能 としての支援、癒しである。癒しに関しては、否の打ち所がない。情報を伝えるという事に関しては、被災地向けの番組であるのか、否か。リスナーの中にも東北、関東に親戚が いる人もいると思うので、災害状況や被害状況は知りたいと思う。被災状況は刻々と伝えてほしい。自治体の支援や救助情報などは特に知りたいと思う。被災地以外でも有用な情 報になる。このタイミングで放送された番組としては、評価に値する。ゲストのトークはためになった。ただ、被害状況がはっきりしていない地震発生後2日目に放送する内容とし ては、少し早すぎたのではないか。 濱野さんがニュースを伝える時の振りは元気が良すぎた。

委 員急なタイミングで番組を制作をすることになったものとしては良くできていた。出演者 のみなさんもさすがプロだと思った。癒しという点に関しても、満点だと思う。被災地ではない放送局の番組内容の難しさは感じた。ただ、ラジオ大阪の場所も踏まえると津波の 恐ろしさに関してもう少し深く掘り下げてほしかった。地下鉄がどうなるのか?など扱って欲しかった。東南海地震の時にどうすれば良いのかという事も視野に入れた番組作りも 必要だと思う。 スタジオで全部放送するとどうして単調になる。あざといかもしれないが専門家に連絡をするなどがあればメリハリがついてよかったのでは?東南海地震の時には、試金石にな ると思う。今回は、twitterで被害状況を随時ツィートして安否確認をしていたが、ラジオには、このような拡散していく力があると思う。

委 員震災に関する報道番組ということで緊迫したニュースが随時入ってくる番組という先入 観があったので違和感があった。聴き進めていくにうちにこの番組が現地にいる被災者に向けた番組はなく、関西にいる人々に向かって放送している番組であるという事がわかっ た。 震災の現状やニュースがあり、その後に音楽が流れるので、音楽の間は地震について色々考える時間であり効果的であった。ゲストは、それぞれに良い解説であった。被災2日 目にこの話題ができたのはすばらしい。特に、鹿間さんのまとめは特にすばらしいコメントであった。 阪神大震災の時はどのような伝え方を行ったのか?また、被災地以外の地域はラジオでどのように伝えたのかなど今後のために研究が必要ではないか?

社 側ラジオでは、現地の音声が入って来なかった。現地の方に取材を試みたが、連絡が取 れなかった事も今回のような構成となった。 貴重なご意見ありがとうございました。


7.審議会の答申又は改善意見に対してとった措置および年月日

 な し

8.審議会の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表内容・方法及び
  年月日

・ 「番組審議会だより」 (第537回大阪放送番組審議会議事録の要約)

・ 「GO!GO!弁天R.シスターズ」内で放送
             放送日 平成23年7月8日(金)午後8時00分~午後8時26分

・ 「番組審議会だより」 (第537回大阪放送番組審議会議事録)
  ラジオ大阪ホームページ(http://www.obc1314.co.jp)に掲載

  番組審議会の議事録の原本は事務局立ち会いのもと閲覧に応じる。

9.その他の参考事項

 な  し

                                          以    上