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社 側 | | 毎日放送を退職した青木和雄さんがメインパーソナリティの番組。フリーになってからは、
コミュニティ放送局を除いて毎日放送以外で初めてのレギュラー番組である。青木さ
んがこれまで培ってきた経験や知識を若い世代に伝えながら、年齢にとらわれない新しい
感覚で番組をお届けしている。
番組には、これまでのラジオ大阪のリスナーではない毎日放送のリスナーから青木さん
ファンの参加があり、ラジオ大阪として新しいリスナーの獲得につながっている。
番組は、「心はいつも青春」をテーマに、土曜日の夕方に身近な生活情報や音楽を満載
してお届けするツーウェイコミュニケーション娯楽番組である。
構成は、1週間で起きた各地のニュースや話題の中から、気になるトピックスをピック
アップし紹介するコーナー、ハワイをこよなく愛する青木さんがウクレレを片手に自慢の
歌声を披露するコーナー、日本のプロ野球、メジャーリーグの松井選手やイチロー選手な
どの注目の選手の近況、ゴルフやサッカー、大相撲の話題を取り上げるコーナーなどで構
成している。
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委 員 | | ラジオは、一度周波数を合わせると他局に変更して番組を探すということは少ない。青木さ
んのファンがこの番組をきっかけとしてラジオ大阪を聴くようになった事は、メリットだ。
青木さんの声は、64歳とは思えないほど若い。ただ、声やテンポが若いためお孫さんの話題
は違和感があった。リスナーは、青木さんの年齢については知識がない人も多いので、年齢
に関係のないトークだけで構成した方が番組としては聴きやすい。
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委 員 | | 番組全体は、青木さんの独り言を聴いている印象だ。滑舌が良いので「さ」行の音が強すぎ
るように思う。また、接続語止めの話し方は、ご自身はリズムを取っているのだろうが耳障
りであった。
映画のコーナーでリスナーからのポスターについてのお便り部分では、青木さんの認識し
ているポスターとリスナーが感想を述べている物が違っているのでトーク内容にずれが生じ
ていた。事前に確認し、トークを進めてほしい。また、俳優の評価が一般的な評価と違って
いたので違和感があった。ただ、このコーナーを聴いたことで、取り上げていた映画を見た
くなった。
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委 員 | | 番組説明では、新しい感覚でお届けしていると紹介があった。しかし、番組では新しい感覚
はなかった。新しい感覚と聴いていて楽しいという事は関係がない。新しい感覚の番組を目
指す必要はない。64歳というパーソナリティの年齢にふさわしい番組であってほしい。青木
さんの世代は、世の中を理解する能力を持ち、それぞれに趣味を持っている。青木さんはま
さにこの世代の特徴をどちらも備えているので、存分に活かして欲しい。
大阪万博の思い出話は、この年齢だからこそ話せるのであり、若者には新鮮に聞こえた。選
曲は、必ずしもリクエストに応える必要がないのではないか。青木さんの目線で選び、紹介
していく方が全体的な統一感があって良い。リクエストに応えない番組があっても良いと思
う。
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社 側 | | 30分番組ではパーソナリティの意向に添った選曲で統一感を出す事がある。1時間半の番組で
は、あらゆるリスナーにバランス良く配置した選曲で放送するように心がけている。
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委 員 | | 番組全体は楽しく、シニア世代の話題提供番組としてBGM的に聞き流せる。気になった点
は、話題に出てくる数字があやふやだったり、コメントが平板であることだ。番組は聴きや
すく選曲も自分自身の年代にとっては楽しめたので、ニュースや話題をより良く理解するた
めの気の効いたコメントが欲しい。リスナーが新しい見方や考え方のヒントになるようなコ
メントが欲しい。
上海万博に関しては、たいした事がないと断言していた。他のメディアの意見で面白くない
という評価だと紹介するならば理解できるが、実際に本人が行った訳ではないので断言は良
くない。
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委 員 | | 全体としてそつがない。おしゃべりは歯切れが良い。青木さんより世代が上の人でも楽しく
聴くことができた。
スマートな青木さんとコーナーで披露している歌のアンバランスはおもしろく感じた。大阪
万博の懐かしい話題は、若い人達が知らない事が多く新鮮に感じるのではないか。ゴルフの
プレーオフの話題では、客観的な感想があったので心地よく聴けた。映画のコーナーは、ス
タートして2週目との事で今後に期待したい。選曲も70歳代の私が聴いても気分良く聴くこ
とができるものであったので良いと思う。
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委 員 | | 団塊の世代よりかなり年上に向けた選曲であった。高齢者が若い頃の気分を錯覚できる内容
であった。冒頭では、元気系の番組か癒し系の番組のどちらだろうかと思った。コメントは、
面白い部分もある。しかし、番組全体として説明不足で、おおざっぱだ。ツーウェイコミュ
ニケーションという程の話題提示もなく、全体として作りが粗い。不満はあるが及第点。番
組全体が失敗しているわけではなく、リスナーが映像を描きやすい。それぞれのコーナーに
統一性がない部分は、今後の課題だと思う。
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委 員 | | テンポよく、張りのある声で心は青春という感じが伝わってくる。しかし、ところどころ
「かむ」ところがあり、愛嬌といえばそうかもしれないが気になった。パワーある世代のリス
ナーを対象とした番組としているが、流れてくる音楽は、その世代の人たちには懐かしいも
のであった。
大阪万博と上海万博についてのコメントは、大阪万博を知らない若者には通じないかもしれ
ない。青木さんが指摘するような視点もあることに気づかされた。
この番組のタイトルとなっている「土曜がいちばん!」の意味を番組からは捉えることがで
きなかった。土曜の何が一番であるのだろうか?中年の働き盛りは、土曜日、日曜日も働い
ている人が多いと思う。
「スポーツあらかると」では考えさせられるコメントがあった。中年のネガティブ志向、若者
のポジティブ志向、そして、中年のメンタルの強さ、若年のフィジカルの強さ、40歳代、50
歳代は、体力的な低下はあるが、メンタル面での強さは負けていない。しかし、その後は、
体力がなくては前に進むことができなくなるという人の世の条理を、プロゴルファーを例に
感じさせるものがあった。言葉の持つ力を敏感に感じ取るのは、確かな人生経験を持ち、気
力あふれる世代かもしれない。
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委 員 | | 70歳代の私自身には、自然と波長があっていた。出てくる話題がだいたい同じ世代の共通の
思い出であり懐かしく聴けた。石原裕次郎、プレスリー、「風と共に去りぬ」を取り上げて
いた話題は楽しめた。
元アナウンサーのおしゃべりは、かなりのスピードであったが、聴き取れた。おしゃべりの
軽快な調子は爽快感があった。最近は、テレビでは聴き取れない人が増えている。
1つ1つ取り上げると物足りない部分はあったが、全体としては良かった。流れていくよう
な調子がこの番組の特徴だと思う。
上海万博に関しては、気になった。行くことで分かることもあると思うので早く行った方が
良い。
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委 員 | | 今後、回数をを重ねて行くことで新しい展開が見えてきて、青木さんの色が出てくると面白
くなる。
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社 側 | | 青木さんは、1人しゃべりが初めてなので、試聴いただいた番組は4回目でまだまだ緊張があ
った。制作担当としては、「リスナーが頷いている顔を思い浮かべて」とアドバイスしてい
る。
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委 員 | | 全体としてまだ余裕がないようだ。青木さん自身の経験をもっと掘り起こして伝えて欲しい。
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社 側 | | 貴重なご意見ありがとうございました。
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