1放送:2024年10月5日~2024年11月2日 全5回
「軍師二人」朗読/銀河万丈
大坂の陣、西軍の中でも突出した将才をもつ二人の軍師、後藤又兵衛と真田幸村の話。
播州の地侍の子と名将・真田昌幸の子息と経歴に違いはあったが、武将たちの中で二人の軍略は突出していた。
冬ノ陣の前、地勢から大坂城の南、玉造口が手薄で要塞を築く必要があると二人とも気づいていた。又兵衛は構築を幸村に譲り「真田丸」が完成した。
夏ノ陣前では、又兵衛は、大坂城本丸から五里、大和境に盛りあがっている小山が運命を決すると言った。河内へ入ってくる敵をここで叩くという。幸村は、本丸から一里南の四天王寺周辺が重要という説をとった。
軍議では籠城論と場外決戦論にわかれていたが、又兵衛と幸村は同じ場外決戦論者であった。二人はさんざん議論したが軍議の長・大野治長は戦さが見えなかった・・・。
●ナレータープロフィール
銀河万丈(ぎんが ばんじょう)
11月12日生まれ 山梨県出身 青二プロダクション所属
主な出演作品
「機動戦士ガンダム」ギレン・ザビ、「北斗の拳」サウザー、「ランボー」シリーズ ジョン・ランボー
「開運!何でも鑑定団」ナレーション、「クレイジージャーニー」ナレーション
「ビートたけしのTVタックル」ナレーション、「プレバト」ナレーション
銀河万丈さん コメント
2放送:2024年11月9日~2024年12月14日 全6回
「芹沢鴨の暗殺」朗読/置鮎龍太郎
新撰組設立の経緯から黎明期の話。
将軍上洛警護のための浪士団に、武州多摩の近藤勇、土方歳三らのほか水戸の有名な剣客、芹沢鴨も応募していた。「新徴組」となった浪士団は京へ向うことになった。近藤の一門八人は実力が知られず平隊士という扱いだった。京へ向かう途中、近藤は隊長と同格役の芹沢の宿を取ることを忘れていた。芹沢一派は寒さを凌ぐため小屋をつぶして薪にし、宿場の往来で夜通し篝火をたいた。出火を慮って隊士たちは一睡もできなかった。芹沢の近藤へ対する当てつけだった。
京で「新徴組」は尊攘派に乗っ取られ、隊士のほどんどが江戸へ戻ったが、近藤一門と芹沢一派は京に残り「新選組」を結成し、芹沢は局長の筆頭、近藤はその次となった。局長筆頭になった芹沢は商家の借金踏み倒しや力士との刃傷沙汰など蛮行を重ね悪評が広がっていった。激しくなる芹沢に対し、なかなか手を下さなかった近藤も遂に心を決めた。
●ナレータープロフィール
置鮎龍太郎(おきあゆ・りょうたろう)
11月17日、福岡県生まれ。
有名声優を多数輩出する青二塾大阪校出身。
声優デビュー作品は1980年代にRPGゲームブームに火をつけたアニメ版の「ドラゴンクエスト」リリパット役。初レギュラー作品は『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』のフランツ・ハイネル役。人気アニメのレギュラーを数多くもち、アニメ以外にも海外ドラマ、ナレーターなどでも活躍。
【公式サイト】https://www.aoni.co.jp/search/okiayu-ryotaro.html
置鮎龍太郎さん コメント
3放送:2024年12月21日~2025年1月25日 全6回
「結城秀康」朗読/磯部弘
徳川家康がたまたま手をつけた侍女から於義丸が生まれたが、家康は愛情がわかず、講和で人質を欲した羽柴秀吉の下に、十一歳の於義丸を差し出した。
於義丸は秀吉の養子になり、養父の「秀」、実父の「康」から「秀康」と名付けられた。
秀吉は秀康を可愛がったが、秀吉にも実子鶴松が生まれ、秀康に北関東の名族結城氏を継がせた。
徳川の嫡男・信康は自害させられて、相続者は秀康であるはずだが、すでに弟の秀忠に決まっており、徳川家も継ぐことはできない。家康はその自尊心を傷つけぬよう秀康と会う度に丁重に接した。
関ヶ原の戦いで家康は、秀忠以上の手柄を立てさせては家政の乱れを招くという判断から、秀康を留守の将にした。関ヶ原の後、秀康は越前七十五万石を与えられたが、冬は雪で閉ざされるところであった。
●ナレータープロフィール
磯部弘(いそべ・ひろし)
青二プロダクション 所属
1980年、日本のオリジナルミュージカルの草分けと言える伝説の劇団「東京キッドブラザース」に入団。
主に柴田恭兵氏とのダブルキャスト主演を務める。
国内公演のみならず、ラ・ママ・アネックスシアター(ニューヨーク・オフブロードウエイ)、ケネディーセンター・テラスシアター(ワシントンDC)、全米ツアーなど、北米ロングラン公演にも出演。退団後は、映画、テレビ、舞台に出演。近年はテレビ番組やCM、企業VP他、幅広いジャンルでナレーター・声優・俳優として活躍。ドキュメンタリーからファミリー向けの作品までこなすマルチプレーヤーである。
2008年ラジオドラマ『放送を続けよ!広島放送局の8月6日』 文化庁芸術祭ラジオドラマ部門大賞を受賞。
プライベートでは、マラソンや自転車の大会に出場するアスリートでもあり、スポーツ写真コンテストでグランプリを獲得するなど、趣味の才能も多岐にわたる。
磯部弘 さんのコメント